メルボルンでまさかの避難

住んでいたアパートメントで火災が発生しました。

 

朝5時過ぎ、火災報知器の

小さなアラーム音で目が覚めました。

正直、周りのビルで普段からよく耳にするこのアラーム。そしてもちろん誤報ばかり。

 

なので無視しようかな、と迷いました。

 

でもいつもより近くで聞こえるなーと

部屋の子1人も起きたのでリビングに出ると

どうやらうちの廊下で鳴ってることに気付き、

うちのマンションやん!

 

と慌て始め、窓を開けてみた瞬間

明らかに焦げくさい匂い。

でも一瞬で匂いはわからなくなって、

そして上を見たら黒い煙のようなものが

あるような、気もするようなしないような。

 

え!ほんまに??

半信半疑ながらも、降りた方が良いかなと

とりあえずシェアメイト全員起こし、

(1人インドネシア人なのですが

めちゃくちゃ日本語で話しかけた気がする)

部屋の外へ。

 

廊下にも人の気配はなく、

非常階段を覗くと、たまたま1つ下の階の住人を発見。本当の警報か聞くと、

 

ほんとほんと!!22階が燃えてる!

 

これを聞いて私たちはすぐ降りることを決意。

 

 

なぜかこの時パスポートとかお金とか

頭をよぎったにも関わらず、

スマホだけ握りしめて降りてしまいました。

どこかで、すぐ部屋に戻れると思ってたんだと思います。

 

スマホの充電器とコンタクトだけを持ち

誰の心配もせず一目散に降りていく21歳のルームメイトを追いかけ、25階から降りて行きました。

(こういうとき人間性でるなぁ)

 

降りてる途中でファイアーマンがいて

余計に恐怖を感じましたが

とにかく駆け下りました。

全員イケメンすぎて動悸したのもある。

 

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基本シェアメイトが撮影。

私はさすがに写真撮る余裕はありませんでした。

 

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降りてみると、ほんとに燃えてて愕然。

 

 

とにかく無事に外に出れたことに安心して

お腹すいて、ハングリージャックスで

チーズバーガー食べました。w

 

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消防車15台、はしご車2台、消防署員60人が出動したらしいこの火災、2時間ほどで鎮火しました。

 

明らかに出火元の22階から上に燃え広がっているのが見えるので、25階に住む私たちには不安しかありませんでした。

 

タウンホールが避難所になっていて、そこで新しい情報を待ちました。


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メンタルサポートの方も話を聞きに来てくれたり、必要な日用品の提供もありました。

 

そしてなんといっても朝昼晩つき。

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おしゃれティータイムやん、、

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チョコレートケーキおいしかった。

 

とは言えいつ家に帰れるの?

1時間半おきくらいに、新しい情報はありませんという連絡だけを受ける状況。

 

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こんなかんじで待機。

 

そしてついに、、

家今日帰れないということが発覚。

 

それがわかったのが17時頃。

急いで必要な服などを買い、今日泊まるホテルを手配。

 

ここでありがたかったのが、

政府から?いただける支援のお金

Emergency relief card というプリペイドカードでなんと$540ほどいただけました。

 

ティーホールでパスポート画像見せて質問に答えたらもらえました。(友人はパスポートなくても貰えてました)

 

買い物を済ませて落胆しながらホテルに向かおうとしたとき、別行動していたシェアメイトから家に一時入れる!と連絡があり速攻で向かいました。

 

一般に情報提供されてなかったのか分かりませんが、なんと当日の夜におそらく緊急の方向けに荷物取りに行くことが許可されていたようです。

 

私たちの部屋に炎は来ておらず、

放水が染みてきて床がビショビショになってるだけでした。

 

私たちの廊下を挟んだ向かい側が

火災発生サイドだったので、

お向かいさんの部屋はもうこんな状況で

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ゾッとしました。

 

 

とにかく命があって良かったことと

日本でも避難経験があまりないので

とても勉強になりました。

 

 

この日はチャイニーズニューイヤー前日で

泊まったホテルから花火が見えました。

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火事で始まり花火で終わる。

そんなうまいこと言える余裕はありますが

とにかくなが〜〜〜い1日でした。

 

そして火事から3日目の今も

まだ家に帰れてはいません。

どうやらこれから最低2週間は立ち入れないようです。

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ホテルを自分たちで手配してる人たちは

きっと$500ちょっとのお金では足りないなと思いますし、ほんとに災難です。。

 

結構ストレスフルな事態なのですが、

みんなと助け合えているからこそ

今落ち着いていられるなと感じてます。

 

とにかく元の生活に早く戻りたいです。